技術コラム

夾雑物・SS除去用スクリーンの選定ポイント

排水処理の初期段階で設置されるスクリーンは、後段の処理設備の保護や処理効率向上に大きく関わります。こちらのコラムでは、夾雑物・SS除去スクリーンの種類、特徴、選定ポイントを詳しく解説します。

夾雑物・SS除去におけるスクリーンの役割と重要性

なぜスクリーンが必要?排水処理の最初の砦

排水には、紙くず、木片、繊維、砂、金属片など、様々な夾雑物が含まれています。これらの夾雑物は、ポンプの羽根車や配管を詰まらせたり、後段の処理設備に損傷を与えたり処理能力の低下を招く可能性があります。スクリーンは、これらの夾雑物を除去することで、処理設備全体の安定稼働と長寿命化に貢献する、排水処理の最初の砦といえます。

スクリーンによる除去効果:設備保護と処理効率向上

スクリーンによって夾雑物を除去することで、次のような効果が期待できます。

  • ポンプ、配管、バルブなどの閉塞防止
  • 沈殿槽や生物処理槽などの処理効率向上
  • 薬品使用量の削減
  • 汚泥発生量の削減
  • メンテナンス頻度の低減

夾雑物の種類とSSへの影響

夾雑物は、その大きさや性状によって、スクリーンでの除去効率が異なります。また、夾雑物の中には、SS(懸濁物質)として水中に分散しているものもあります。SSは、水質汚濁の原因となるだけでなく、処理プロセスに悪影響を及ぼします。例えば、SS濃度が高いと、凝集沈殿処理の効率が低下したり、生物処理槽の負荷を招く可能性があります。

スクリーンの種類と特徴

夾雑物・SS除去に用いられるスクリーンは、その構造や機能によって様々な種類があります。代表的なスクリーンの種類と特徴を以下に紹介します。

>>当社の全自動再生型スクリーンはこちら

バースクリーン:粗大な夾雑物の除去

バースクリーンは、一定間隔に設置された棒状のスクリーンで、比較的大きな夾雑物を除去するために使用されます。

自動バースクリーンの種類と特徴

自動バースクリーンには、レーキ式、チェーン式、スクリュー式などがあります。レーキ式は、レーキと呼ばれる掻き上げ装置で夾雑物を除去する方式で、最も一般的なタイプです。チェーン式は、チェーンに複数のレーキを取り付けたもので、処理能力が高いのが特徴です。スクリュー式は、スクリューコンベアで夾雑物を搬送する方式で、設置スペースが小さいのがメリットです。

バースクリーンの設置場所と注意点

バースクリーンは、通常、ポンプの前段に設置されます。設置場所や水路の形状に合わせて、適切な型式・サイズを選定する必要があります。また、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。

メッシュスクリーン:細かい夾雑物の除去

メッシュスクリーンは、網目状のスクリーンで、バースクリーンでは除去できない細かい夾雑物を除去するために使用されます。

メッシュスクリーンの構造と材質

メッシュスクリーンは、ステンレス鋼やプラスチックなどの材質でできており、目開き(網目の大きさ)は用途に応じて選定します。

メッシュスクリーンの用途と選定基準

メッシュスクリーンは、食品工場、繊維工場、紙パルプ工場など、様々な業種で使用されています。選定の際には、処理する排水の性状、処理量、設置スペースなどを考慮する必要があります。

ステップスクリーン:多段式による効率的な除去

ステップスクリーンは、複数のスクリーンを階段状に配置したもので、多段階で夾雑物を除去することができます。

ステップスクリーンのメリット・デメリット

ステップスクリーンは、目詰まりしにくく、処理能力が高いのがメリットです。しかし、設置スペースが大きくなるというデメリットもあります。

ステップスクリーンの適用事例

ステップスクリーンは、下水処理場や大規模な工場などで使用されています。

マイクロスクリーン:微細なSSの除去

マイクロスクリーンは、非常に細かい目開きを持つスクリーンで、微細なSSを除去するために使用されます。

マイクロスクリーンの仕組み

マイクロスクリーンは、ろ過膜のような働きをするスクリーンで、微細なSSを物理的に捕捉します。

マイクロスクリーンの適用分野

マイクロスクリーンは、高度処理が必要な排水処理や、再利用水を製造する際に使用されます。

日本技建のスクリーンは2mm以上~微細な夾雑物に対応しています!

夾雑物・SS除去用スクリーンの選定ポイント | 排水処理装置・システム.com

当社スクリーンは独自のろ布を使用することにより、あらゆる夾雑物への対応を可能としています。浮遊固形物はもちろん、スカム等も除去可能。二次処理にも多く活用されています。
>>当社のスクリーンはこちらから

スクリーン選定のポイント

最適なスクリーンを選定するためには、以下のポイントを考慮する必要があります。

夾雑物の性状:大きさ、種類、量

処理する排水に含まれる夾雑物の大きさ、種類、量を把握することが重要です。夾雑物の性状に応じて、適切なスクリーンの種類や目開きを選定します。

処理水量と設置スペース

処理する排水の量と、設置可能なスペースも重要な要素です。処理水量が多い場合は、処理能力の高いスクリーンを選定する必要があります。また、設置スペースが限られている場合は、コンパクトなスクリーンを選定する必要があります。

メンテナンス性:清掃のしやすさ、耐久性

スクリーンは、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。清掃のしやすさや耐久性も考慮して、選定する必要があります。

コスト:初期費用とランニングコスト

スクリーンの導入には、初期費用だけでなく、ランニングコストも考慮する必要があります。ランニングコストには、電力費、薬品費、メンテナンス費などが含まれます。

日本技建のスクリーンの課題解決事例

スクリーン ST型 動作の様子

日本技建のスクリーンは弊社独自の「ろ布」を使用しており、その優れた回収性と耐久性、広い対応可能なサイズ範囲で高い評価を頂いています。また、そのろ布の品質だけではなく独自の機構を搭載した全自動再生型スクリーンは、従来の自動型では洗浄しきれない夾雑物にも人手不要で自動復旧することが可能であり、幅広い用途で利用されています。

>>当社スクリーンの課題解決事例はこちら

>>当社スクリーンのカタログダウンロードはこちら

スクリーン導入の際の注意点

目詰まり対策:適切な目開きの選定

スクリーンの目詰まりは、処理効率の低下や設備の故障に繋がる可能性があります。目詰まりを防ぐためには、夾雑物の性状に合わせた適切な目開きのスクリーンを選定することが重要です。

腐食・摩耗対策:材質の選定

スクリーンは、排水に含まれる成分によって腐食したり摩耗したりする可能性があります。腐食・摩耗を防ぐためには、材質の選定も重要です。

異物混入対策:破損防止

スクリーンに異物が混入すると、破損する可能性があります。異物混入を防ぐために、スクリーンの前段に粗取り用のスクリーンを設置するなどの対策が必要です。

夾雑物・SS除去なら日本技建にお任せください

夾雑物・SS除去スクリーンの選定でお困りなら、日本技建にご相談ください。

日本技建のスクリーンは2mm以上のゴミから微粒子、粘液質まで対応しております。また業界唯一の自動再生式のラインナップがあり夾雑物・SS除去でお困りの方へ最適なご提案を致します。

>>お問合せはこちら

一覧に戻る

Contact

047-460-2711
見積依頼・
技術相談
カタログ・
技術資料