技術コラム

悪臭・詰まり解消!洗車場の油水分離槽におけるトラブルの原因と即効性対策

駐車場 油水分離槽

洗車場の油水分離槽は、環境保護と法令遵守の観点から重要な設備ですが、適切な管理を怠ると悪臭や詰まりなどの深刻なトラブルが発生します。これらの問題は顧客満足度の低下や営業停止リスクにも直結するため、迅速かつ効果的な対策が必要です。

洗車場油水分離槽トラブルの主要原因

油分の蓄積による分離機能の低下

洗車場の油水分離槽では、車体から洗い流された油分が水面に浮上して分離される仕組みになっています。しかし、定期的な清掃を怠ると、この油分が槽内に蓄積し続け、本来の分離機能が著しく低下します。特に洗車により発生する油分はエマルジョン化されたワックスや界面活性剤と混合しているため、通常の油分よりも処理が困難になります。

汚泥の沈殿と排水管の閉塞

油水分離槽の底部には、洗車時に除去された泥や砂などの固形物が沈殿します。これらの汚泥が長期間放置されると、排水管の閉塞を引き起こし、最終的にはオーバーフローに至る可能性もあります。

メンテナンス不足による悪臭発生

油水分離槽のメンテナンスを怠ると、槽内に溜まった油の酸化が進行し、強烈な悪臭が発生します。この悪臭は害虫の発生源となり、顧客の不快感や従業員の労働環境悪化を招きます。

悪臭トラブルの即効性対策

女性

浮遊油の迅速な除去方法

悪臭の主原因である浮遊油は、専用の吸着材を使用することで効率的に除去できます。粉末タイプの油吸着材を浮遊油の上から撹拌しながら散布することで、短時間での油分除去が可能です。この方法は一人でも実施でき、作業時間の大幅な短縮につながります。

定期清掃スケジュールの確立

悪臭防止には、最低でも週1~2回の定期清掃が必要です。特に洗車台数の多い施設では、より頻繁な清掃スケジュールを設定し、油脂の蓄積を防ぐことが重要です。

詰まり解消の効果的な手法

段階的な汚泥除去プロセス

詰まりの解消には、まず第1槽の固形物除去から始めます。大きなゴミや沈殿物を取り除いた後、第2槽の浮遊油を除去し、最後に第3槽の最終処理を行います。この段階的なアプローチにより、効率的な詰まり解消が実現できます。

排水管洗浄の実施

汚泥の蓄積により排水管が詰まった場合は、高圧洗浄による管内清掃が効果的です。ただし、重度の詰まりの場合は専門業者による対応が必要となり、高額な費用と営業停止のリスクを伴います。

当社の浮遊油回収装置のご紹介

浮遊油の効率的な除去には、日本技建の「IKオイルスキマー(OS型)」が有効です。この装置は、日本技建が独自開発した「IKロンメッシュ」フィルターを採用しており、その独自の立体構造により、水面に浮上したあらゆる種類の浮遊油(油、ワックス、固形物、エマルジョン化した油分など)を効率的に回収します。

「IKロンメッシュ」は捕集脱油能力に優れ、回収された油は分離槽で水と分離され、排油ポンプで排出されます。また、長寿命のフィルタークロスを使用しているため、メンテナンス負荷が少なく、運用コストの削減にも寄与します。コンパクトな設計で設置スペースが小さく、設備コストを抑えることも可能です。

OS型 製品画像

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洗車場特有の排水処理課題に対して、多くの実績と排水処理の専門知識を持つ日本技建が最適なご提案をいたします。油水分離槽から効率的に浮遊オイルを回収することにより、お客様の事業継続と環境保護の両立を実現します。悪臭や詰まりなどのトラブルでお困りの際は、ぜひ当社までご相談ください。
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