発電所向けソリューション

発電所における冷却水系統では、原水槽、反応槽、沈殿槽などの各工程を経て、吸引ろ布スクリーンや薬注装置による処理、そして汚泥脱水機による最終処理が行われます。

発電所特有の課題として、例えば、冷却水には、スケール形成の原因となるカルシウムやシリカなどの溶解性物質、腐食性の高いイオン類、そして微生物などが含まれる場合があります。これらの物質は、配管や熱交換器に付着し、冷却効率の低下や設備寿命の短縮を招く可能性があります。

また、沈殿槽に堆積する沈殿物は、定期的な除去作業が必要となります。従来は、潜水士による手作業で沈殿物を原水槽に移送する方法が一般的でしたが、この方法では作業員の安全確保や作業効率の面で課題がありました。

当社のろ布「IKロンメッシュ」を使用したベルトプレス式脱水機は、このような多様な性状の汚泥に対応可能です。スクリュープレス式や多重円盤式では脱水処理が難しい汚泥であっても、安定した脱水処理を実現し、脱水ケーキの減容化や処理コストの削減に貢献します。

特徴・求められること

冷却水処理で発生する汚泥は、無機物や有機物、微生物など、多様な成分を含むことがあります。これらの汚泥を種類や状態を問わず、安定的に脱水できる性能が求められます。特に、凝集性が低く、脱水しにくい難脱水性汚泥への対応が重要です。安定した脱水性能を発揮できる技術が不可欠です。

当社が提供できること

当社のベルトプレス式脱水機は、独自の脱水ろ布「ロンメッシュ」を採用することで、発電所で発生する幅広い汚泥の脱水処理を可能にします。スクリュープレス式や多重円盤式では脱水処理が難しい汚泥であっても、ロンメッシュの優れた特性により、安定した脱水性能を発揮します。また、凝集状態が十分でない場合でも、フロックがろ布を通過して漏れ出すことなく、効率的な脱水処理を実現します。これにより、脱水ケーキの減容化や処理コストの削減に貢献します。
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